流動食をどのように与えるか
我が家では、まず流動食を自力で舐めてくれるか確認します。その時に自力で1口でも食べてくれれば、そのまま与えますが、少量しか自力で食べない場合や、まったく口にしてくれない時は、シリンジを使っています。
最近では、この方法で犬の介護をする人が多いのか、シリンジはネット通販で安価で購入できます。数回使うと滑りが悪くなって使いづらくなるので、まとめて数本購入しておいたほうがようでしょう。
シリンジを使った与え方〜その1 まずは基本の準備方法
1 お使いの流動食を、シリンジに吸いとれるくらいの濃度になるように、ぬるま湯で薄めてから、空気が入らないように慎重にシリンジに吸い取らせて中に入れます。
2 次に、ワンの上半身を少し起こしてあげるほうが良いです。上半身を起こして抱きかかえる係に1名、シリンジで強制給餌をする係に1名。と、できれば2人組が理想的ですが、1人でする場合は、小型犬なら膝の上に乗せてあげたり、中型犬や大型犬の場合は、クッションなどを使って上半身を起こしましょう。
シリンジを使った与え方〜その2 注意点は慎重に少量ずつ
3 正面からシリンジを口に入れると嫌がることが多いので、横の歯の隙間をから慎重に、少量ずつを舌の上に乗せ、飲み込無のを待ちましょう。飲み込めば、また同じように口の横へシリンジを入れます。
注意すること 流動食の強制給餌で、一番心配で注意したいことは誤嚥(ごえん)です。誤嚥とは、食べ物や飲み物などが気管に入ってしまうこと。この誤嚥が理由で亡くなることもあるので、注意しましょう。時間がかかりますが、無理せず少しずつあげてくださいね。 でないと、強制給餌がうまくいっても、リバースした時に誤嚥になる可能性もあります。
シリンジの注入は、誤嚥に注意! 時間と気持ちに余裕を持って
なんとかひとくちでも食べて欲しいと願うあまり、ついつい焦って嫌がるワンに無理にシリンジで注入してしまうこともあるかもしれません。この焦りが、誤嚥の可能性を高めてしまうかもしれないので、時間と気持ちに余裕を持ってシリンジを使ってもらいたいです。
そもそも何を流動食にする? おかゆなどの手作りの場合
何を流動食にするかといえば、とりあえず身近なお米を炊いてミキサーなどを使い、とろっとしたおかゆにしたものや、かぼちゃやサツマイモを牛乳で薄めたポタージュスープも良いかもしれません。
ちなみに我が家では、食事はドックフードのみだったので、いきなり手作り食を主食にすることはありません。何も食べなっくなった時に幾つかの候補のうちのひとつとして、おかゆや手作りポタージュも与えてみましたが、ドックフード以外を食べさすと、お腹の調子が悪くなるので続けることができませんでした。
健康だったこれまでの食事とあまり変わりすぎないものを選んで、流動食を試してみましょう。
ドッグフードの缶詰をミキサーで流動食に
流動食をし始める時に、我が家でいちばん最初に利用するのは、缶詰フードです。ドッグフードという枠から大きくはみ出ることがなく、年齢別になっていて選びやすいこともあって、スーパーなどでも売っているので購入しやすい(始めやすい)ので、とりあえずこれからスタート。
ミキサーにかけてどろっとさせて使っています。水分を足したりしなくても適度なとろみがあって、シリンジを使うならとても使いやすい、与えやすい流動食になりますよ。
老犬介護専用の流動食 ロイヤルカナンの高栄養パウダーがオススメ
介護専用の流動食も販売されています。いくつか使用してみましたが、納得いく商品にはなかなか巡り会えません。唯一、ロイヤルカナンの「高栄養パウダー」という商品は、ワンも気に入ってくれて、比較的使いやすいです。
高栄養ドリンクなんかも併用してみましょう
我が家では、少量でも自力で食べて欲しいと思っているので、ワンが喜びそうな高栄養ドリンクも併用しています。水が飲める状態なら、香り高いドリンクを試してみることもオススメです。ワン自身が何かが欲しいと思う気持ちを持ってくれるだけで、とってもうれしいものですよ。